関節リウマチ
関節リウマチという病名は、耳にすることも多いと思います。
中高年の女性がこの病気になると、体のあちこちの関節が腫れて痛み、ひどく変形することもあるため、整形外科で取り扱う病気の中でも大変有名で、注意が必要な疾患として知られています。
かつてこの病気は「慢性」関節リウマチと呼ばれていましたが、現在は「慢性」という表現は削除されています。
その理由は、21世紀に入ってからこの病気の仕組みについて多くの発見があり、診断や治療が大きく進歩したためです。
現在は当クリニックのようなクリニックでも、きちんと検査をすることによってかなり正確に、そして早期に診断可能となりました。
関節リウマチは歴史的に整形外科が主に取り扱ってきましたが、現在は内科の先生方も専門的に扱うようになっています。
もし関節リウマチが疑われる、あるいは確実な場合は、まずこれらのリウマチ専門医の診療を受けることで、より正確で効果的な治療を受けることができます。
ただ、患者さんご自身が「自分はリウマチでは・・・」と思って病院に行く場合、最初からリウマチ専門医の先生方に診ていただくのは現実的ではありません。
リウマチ専門医はそれほど多くはなく(全国に約4500人)、実際には関節リウマチではない場合も多いためです。
実際には、まずは整形外科専門医(全国に約17000人)に相談されることをお勧めいたします。(私も、整形外科専門医です!)
この整形外科専門医ですが、整形外科医として数年間の研修を受け、なおかつ2日がかりの試験をパスしないと専門医にはなれません。更新するのも結構大変なのです。(ちょっと脱線してしまいました。本題に戻りましょう。)
リウマチといえばこわい病気、たいへんな病気ということで心配される方は多いと思われます。
もちろんリウマチでないことが分かれば一番安心でしょう。リウマチが疑わしい、あるいは確実であっても、リウマチ専門医へのご紹介も速やかに手配して、時間を無駄にしません。
体のふしぶしの痛みが数週間続いてリウマチが心配であれば、どうぞご相談ください。