リハビリテーションとは
リハビリテーション(リハビリ)とは、主に病気やケガなどが原因で何らかの障害や後遺症として現れている状態を可能な限り改善しようとする、あらゆる医学的な取り組みのことを言います。
日常生活への復帰、仕事復帰、スポーツ活動への復帰など、個々の状態や希望に応じて様々な方法がとられます。
運動器の機能障害は病気や障害だけでなく、老化、スポーツ外傷、手術な様々な原因や背景が組み合わさって生じます。
当クリニックでは理学療法士が中心となり、運動器リハビリテーション(理学療法、物理療法)を積極的に取り入れることによって、日常生活や社会生活への早期復帰を目指していきます。
当クリニックでは、理学療法士※が医師の指示のもと運動器リハビリテーション(理学療法)を行います。
理学療法士が問診や評価を行い、各自に合わせたプラグラムに基づいて運動療法や物理療法を組み合わせ、機能回復を図ります。医師が定期的に問診、診察を行い、現状の評価や今後の見通しなどについてチェックします。
治療にあたっては、比較的多く通院していただくことが重要です。(目安として週1-2回)
現実的に治療時間が限られていることから、通院回数が少ないと運動療法の効果が得られにくくなります。
お仕事や学校などでなかなか難しい場合もあり、その場合は自宅での運動指導や通いやすい施設での治療についてアドバイスいたしますので、医師や担当の理学療法士にお尋ねください。
リハビリテーションの現場では、患者さんが主体的に取り組むことによって効果が高まり、さらに意欲が高まるという相乗効果がしばしばみられます。
受け身の態度であったり、過度に医師や理学療法士に頼ってしまう方々では逆のパターンとなることもあります。
当クリニックでは、患者さんご自身が主人公となって積極的に治療に取り組めるようにお手伝いいたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。
※理学療法士(PT):けがや病気などで体に障害のある方や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化予防を目的に、運動療法や物理療法などを用いて、自立した日常生活が送れるように支援する医学的リハビリテーションの専門職(国家資格)です。
リハビリの対象となる主な症状
- 首や肩が痛い
- 腕が上がらない
- 腰が痛い
- 歩くと膝が痛む
- けがで体がよく動かない
- 体を動かすと痛みがはしる
- スポーツ活動に早く復帰したい
- 手術後のリハビリテーション など
リハビリテーション科で行う主な治療内容
運動療法
運動療法は、身体全体または身体の一部を動かすことで、症状の軽減や機能の回復を目指していく治療法です。
予防や治療の目的で、歩行練習、腰痛体操、転倒予防など、筋力と柔軟性、バランス能力の改善に取り組む内容となっています。
物理療法
物理療法とは、物理的な作用によって身体の機能回復を図る治療法です。
具体的には、水の流れや水圧によって患部をマッサージする水治療法(ウォーターベッド)、関節変形、拘縮(関節の動く範囲が狭くなった状態)などに対する治療を行う牽引(けんいん)療法、電気の刺激で治療する低周波療法(患部に電流を流す治療)、加温したパックを患部に当てる温熱療法などを行います。
これらによる効果は、運動療法のサポートにもなります。
*患者さんの状態に合わせた「自主トレーニング法」や「日常生活上の注意点」などについても丁寧にアドバイスいたします。